私自身、面接官として多くの方と面接をさせていただいています。
特に地方から東京へ転職しようとする希望者には毎回のように
「なぜ、東京で働きたいのですか?」
と質問をしています。
これはなぜかご存知でしょうか。
この東京で働きたい理由の回答次第で、採用の合否を左右させることもあるのです。
もし、あなたが東京で働きたいと思っているのになかなか内定に至らないと言う場合は、是非参考にしてみて下さい。
上京して東京で働きたい人が面接で答える転職理由
まず面接の回答で多い東京で働きたい転職理由をご紹介します。
自分の力を試すために上京したい
地方で働いていると、仕事や生活にマンネリを感じる人が多いと言われています。
特に地方ならではのゆったりとした時の流れや、会社の家族のような関係に飽きがくるということもあるようです。
特に地方になればなるほど世間は狭いとも言われ、同じ会社に同級生や知人が入社してくることがあったり、平日・休日も変わらず会社の同期や先輩としか過ごす人間関係しかないという悩みがある人も多いように感じます。
地方のゆったりとした時の流れは、確かに働きやすく生活も過ごしやすいとても良い環境です。
でも、ふとした瞬間に
- 「こんな人生で良いのか?」
- 「都会に出ればもっと私は成長できるんじゃないだろうか?」
- 「もっと自分自身の可能性を試してみたい」
と感じることも多いようです。
このふとした思いが、沸々と煮え立ち
“もっと都会で多くの人に揉まれながらも自分の力を試したい”
そう思い立って転職を希望する人がいます。
仲の良い友人がいるので上京したい
仲の良い友人が東京で既に働いており、東京に遊びに行った時や同窓会などで働いている友人の話を聞いて、東京で働きたくなったという理由を聞くことがあります。
特に最近の女性の場合はSNSを活用していることが多く、友人のキラキラした投稿を見て“私もあの子のようにキラキラした東京で生活したい”と思って転職を決めることが多いようです。
特に自分に親しい友人であればあるほど、羨ましい気持ちが大きくなり刺激を受けて東京で働きたくなるようです。
彼氏・婚約者が東京にいるので上京したい
友人というのが良く聞くと彼氏・婚約者だったということもあります。
面接官には言えないので友人と答えるのは賢明な判断だと思います。
ただ意外と多いのが彼氏や婚約者が東京にいるため
“なるべく近くで働きたい”
と東京に出てくる人はいるものです。

確かに遠距離になればなるほど、会いたくて会いたくて震えるほど精神的に辛く、会うための交通費もバカになりません。
好きならなるべく近くで働きたいと思うのは、個人的に嫌いな考えではありません。
趣味のために上京したい
ディズニーやアニメ、ライブなど東京では本当に多くのイベントがあります。
マニアと言うほどの熱烈なファンであれば、地方からでも週末は全て東京でイベントに参加しているという人もいるとか。
そうなると交通費や宿泊費がどんどんとかさみます。
そうなると自然と
“だったら東京に住んでしまいたい”
と思うようになるようです。
そのために上京をしようとしている人も一定数いるのは確かなのです。
夢を叶えるために上京したい
地方の会社は実際に働きたいと思って入社した会社ではないと言うことが多いようです。
新卒時に妥協して今の会社で働いているという状況の人が多くいます。
妥協した部分も理由は様々。
しかし給与、職種、将来性など自分が思っていた社会人とはやっぱり違う!
と思い転職を決める人がいます。
そのため次こそは今より良い給与、希望の職種などを叶えるためにも求人数の圧倒的に多い東京を転職の舞台に選ぶ人が多いようです。

特に東京の企業はキャリアアップを見込める企業も多く、自分自身を大きく成長させるという夢を叶えるために上京を希望する人も多いのです。
東京に上京して働きたい時に面接で言わない方がいい理由は?
東京で働きたい本当の理由をお伝えしましたが、実際にその本当の理由を伝えても叶わないことがある場合があります。
どのような理由があるのか見ていきましょう。
上京を転職の最大の理由としない
上京したいのは分かります。
ただ
“上京したいので転職したい”
というのはあなたの考えです。
面接官からすると
「上京したいだけで、この会社に入りたいわけではないの?」
となると一緒に働きたいとは全く思いません。
面接官としてはあなたの上京理由ではなく
- あなたがどのような会社で働くことを重要としているのか
- どうしてこの会社で働きたいのか
- 会社であなたがどのように貢献してくれるのか
という回答を求めています。
この部分と東京で働く理由を上手に絡めて話すのがポイントです。
本当に自分が東京に上京したいのか?
友人や恋人のために東京に転職したいという理由があると、個人的には応援したいですが企業としては黄色信号が点滅します。
なぜかというと、友人や恋人の話だけではやりあなた自身の意志がどれだけあるのか分からないと言うことがあるからです。
また特に東京に過度な期待をしていないかは採用側ともしても心配します。
地方から出てくるということになると、新しい住環境と共に新しい職場と人間関係が一気にスタートします。
そうなると慣れない環境の中でストレスばかりが募り、うつ病にかかってしまったりすることも。
またせっかく恋人の近くに来たものの新しい生活に余裕がなく破局を迎えてしまい
“なんのために東京に来たのか?”
という残念な結果になることもあるのです。

実際に彼と別れたので実家に帰りますと1年程で退職した女性がいます。
企業側からすると、せっかく採用したのにあっという間に退職するような事態は極力避けたいのが本音。
そのような理由からも、友人や恋人を転職理由としてあげないことを私はおすすめします。
上京したいならプライベートな理由は転職理由にしないのがベター
私が前に働いていた職場の採用では、どんなに秀でていた部分があったとしても
“友人や彼氏”
という単語が転職理由に出てきただけで、残念ながら不合格が出ていました。
また恋人や婚約者がいるというのは、その後のことも考えると不利になることがあります。
今は働き続ける意思があっても、結婚や妊娠・出産で辞めるかもしれないと考えられることが残念ながら多いのです。
そのためあなたが自分の口から恋人や婚約者という転職理由を出すと、面接官はどうしても
“この子は結婚するまで、出産するまでの腰掛仕事としてしか考えていないのでは??”
と勘ぐってしまうのです。
そのようなこともあるので、面接官個人としては素直に理由を言ってもらえ応援したいと思うのですが、基本的には恋人や婚約者については面接で口にしないのが良いでしょう。
どうしても転職して上京したい場合は、転職理由を再考することも必要
あなたがいつも企業に話している転職理由は本当に企業が求める回答になっていたでしょうか。
意外と上京したいと言う気持ちが先走りしてしまい、本当にその企業で働きたいという熱意が足りなかったと言うこともあるのではないでしょうか。
そのような場合はもう一度、企業に話す転職理由を考え直す必要があるかもしれません。
一人で考えても煮詰まることが多いと思いますので、そのような時は転職サイトへ登録してキャリアアドバイザーにアドバイスを貰うことをおすすめします。
少しでも転職して上京する日が早く訪れますように。
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