転職したい企業から書類選考が無事通過すると同時に面接の案内が届くと思います。
新卒就職時に面接を受けて以来、久しぶりの面接に緊張される方も多いのではないでしょうか。
また新卒採用面接と中途採用面接は企業によって質問内容はもちろん、全く雰囲気や緊張感が違うこともあります。
今回は転職面接の時に絶対押さえておきたい基本のマナーについてお伝えしたいと思います。
面接の基本マナーについては新卒、中途と変わりはほとんどありません。
それだけ押さえておかないと、通過するものも通過出来なくなる重要な部分です。
面接マナーについて気になる人はしっかりと読んでチェックしてみて下さいね。
面接時に絶対失敗してはいけない基本マナーとは?
面接と言われるとパッと頭で“志望動機などの質問項目対策”をすぐさま考える方が多いと思います。
もちろん面接で聞かれる質問に対して的確に答えることは大切です。
しかし、それ以上に面接官がチェックしているのはマナー。
この部分でほとんどあなたの性格や本質が分かります。
気を抜かないように面接マナーの部分も押さえておきましょう!
面接は来社してすぐの受付から始まっています!
面接とは言われつつも、すでに来社してすぐの受付から面接はチェックされています。
受付のスタッフや、他の社員へ悪い印象を与えないように気をつけましょう。
面接官以外は選考に影響がないと思いがちですが、受付のスタッフや採用担当者でもない社員もあなたのことを見ています。
また受付スタッフへの対応も選考ポイントの一つとして参考にしている企業もあります。
実際に前の会社では受付スタッフ(誘導担当の人事担当者)や、たまたま受付で他の来客を待っていた他部署の方からの報告を採用の選考にしていました。
※例えばですが、あの人は来客専用の喫煙室でタバコを吸っていた。あの人は挨拶したらとても良い笑顔で挨拶を返してくれたetc…
何気ないことが採用担当者に伝わってきます。
面接来社時、企業の正門や建物前のドアで身だしなみを整えて
面接は受付に入ってあなたが名乗ったところからスタートします。
正門や建物に入る前に必ず身だしなみを整えましょう。
コート類はここで脱いで畳んで持ちます。
襟や靴の汚れがないか、ヘアスタイルが乱れていないか確認してから受付へ行きましょう。
面接時は全体的なニオイ(匂い)に気をつけて
ご飯を食べてすぐの面接と言う場合もあると思います。
やる気をつけたいとスタミナのあるものを食べがちですが、ニンニクなど匂いが強いものが含まれる食べ物は控えましょう。
面接時は香水や整髪剤の香りは控えめに
香水を使っている方も多いかもしれませんが、香水の香りは好みがあります。
あなたは好きな香りでも面接官が苦手だと悪印象を持たれることも。
またどこを歩いてきたのか分かるほど、かなりキツイ香りやつけすぎている人もいます。
整髪剤などでも香りの濃いものがありますので、香りの優しいものをチョイスするようにしましょう。
面接前はタバコを吸わないように
タバコを吸われている方は、なるべく面接前はスーツや持ち物などに臭いがつかないように吸わない。
またファブリーズなどで消臭してから来社するとベストです。
吸わない人間からすると、ほんの少しでもタバコの匂いはわかります。
悪印象を残さないためにも、出来る限りの配慮をしましょう。
採用担当者の指示には従って
情報漏えいなどの観点からスマートフォンを正門で預けたり、電源を切るように案内がある場合は必ずその指示に従ってください。
興味本位や面倒だからと預けずに社内に持ち込んだり、社内の写真を勝手に撮影しSNSなどにUPするのは絶対にしてはいけません。
またスマートフォンについて案内がない場合も、受付前に電源は切っておきましょう。
面接で受付に到着する時間は?
初めて来社する場合受付場所が分からなかったり、正門から受付する建物が遠い場合もありますので15分前には近くに到着しておきましょう。
企業の受付への到着(スタッフに自分が来たと伝える時間)は10分前がベストです。
早く着きすぎるとスタッフや面接官が対応出来ないこともあります。また反対にギリギリの到着だと面接の開始時間が遅くなり、面接官に迷惑をかけ悪印象を与えることもあります。
受付では緊張せずしっかりと名乗って
最近の受付はスタッフがいる場合と、内線電話等で担当者を直接呼ぶ場合があります。
どちらにしても落ち着いて大きめの声、あなたが思ういつもよりゆっくりめのトーンで話すようにし、来社理由、約束の時間、自分の名前、担当スタッフの名前を伝えましょう。
「本日○時より○○職の面接のお約束をさせていただいている、△△と申します。××部門の××様にお取次ぎをお願いします」
受付が済むと控室や直接面接会場へ案内されると思います。
必ず案内してくれた方にはお礼を言ってから着席するようにしましょう。
面接前の控室、面接会場では座る場所に注意!
案内スタッフに控室や面接会場(面接をする会議室にそのまま座るように案内されることもあります)に案内されたら、必ず下座に着席しましょう。
例外もありますがほとんどの場合、下座は出入口に1番近い席です。
※例外としては下座に座った際に大変いい景色がある場合や、立派な絵画などが飾ってある場合です。(この場合は上座になります)
緊張すると口が渇きやすくなります。
お水やリップクリームなどで少しうるおしておきましょう。
ここが最後の身だしなみを整える場所となります。
スタッフにチェックされている場合もあるので、簡単にお化粧、ヘアスタイル、襟、服のシワなどを直すくらいにしておきます。
姿勢は正しく、椅子が座りやすいからと言って深くのけぞって座ったりしないように気をつけましょう。
入室数秒で第一印象は決まる!絶対に失敗しないために
入室時からの数秒であなたの第一印象が決まります。
この第一印象と言うのは1度相手に捉えられると、なかなか変えにくいものと言われています。
面接時のマナーということではなく、普段のビジネスマナーとして出来ているかチェックされていると思い絶対に失敗しないようにしましょう!
転職の面接は企業によって新卒面接のように格式張らないラフな形式も多いです。しかし基本的なマナーは必ず守ることが大切です。
面接時の正しい入室マナーは?
名前を呼ばれ案内されたら、ドアをゆっくり優しく3回ノック。
面接官から「どうぞ」と案内があった後に「失礼いたします」と大きめの声をかけ、入室します。
椅子の横に立ち、面接官に向かって「本日はお忙しい中、お時間を頂きありがとうございます。○○と申します。どうぞよろしくお願いいたします。」と笑顔で挨拶をし、一例します。
面接官から「お座りください」と着席を促されてから座るようにしましょう。
これが正しい入室のマナーです。
面接開始の初めの発声で第一印象が決まる!
特に気をつけたいのは、面接官と初めて会う会話となる挨拶です。
緊張するのは分かりますが、この挨拶をしている数秒で面接官が思うあなたの第一印象は決まってしまいます。
大きくハキハキとした声、笑顔、そして正しい姿勢であなたの第一印象が好印象になるようにしましょう。
この第一印象で合格不合格が左右されることもあります。
時間がある人は笑顔の練習や口角をあげて話す方法などをしてみるといいでしょう。
身だしなみは清潔感が絶対!TPOも意識して!
笑顔や声なども大切ですが、やはり身だしなみが第一印象として大きく左右されると言っても過言ではありません。
視覚から入ってくる情報としてあなたの表情という単体ではなく、服装なども含めた全体で判断されるからです。
パッとみた印象で面接官はあなたをどのような人なのか、普段の仕事への取り組み方なども推測します。
人を見た目で判断しているなんて最低!と思う人もいるかもしれませんが、そうではありません。
相手に対する思いやりとして「清潔感はあるのか」、髪型やメイク、スーツの着こなし、アクセサリーの有無などが「自社のビジネスシーンにあっているか」をチェックしているのです。
外見はあなたが思っている以上にチェックされます。
自分の服装などに不安がある場合は、あなたが志望する業界で既に働いている友人にチェックしてもらったり、あなたが採用担当になったら今のあなたの外見をどのように判断するのか?という視点でチェックしてみましょう。
女性はアクセサリーなどの装飾類に注意して
特に女性で気をつけたいのはメイクやアクセサリー類。
つけまつげ、派手なネイル、華美なアクセサリーをつけるのはやめましょう。
またハイブランドのバック、靴なども持つのはおすすめしません。
表情、仕草も焦らないで。目を見る、笑顔で好印象を狙って。
面接が始まると表情が固まり、声が上ずったり、目が泳いでしまう人がいます。

また早口になって、ジェスチャーなどで手がパタパタと動きだしどんどんと焦りがでて悪い印象に陥ることも。
初対面の相手、ましてや面接官になると誰でも緊張するのは当たり前です。
面接官としては緊張してもあなたが自分の言葉で話してくれるのをしっかりと聞こうとしています。
コミュニケーションがとれないと、判断されると印象が悪くなります。
焦らず、ゆっくりあなたの言葉で伝えるようにまずは落ち着きましょう。
極度に上がってしまったなと思った時は、笑顔で「緊張しております」と面接官に伝え、深呼吸をし気持ちを一度すっきりさせてしまいましょう。
プレゼンなどでもよくありますが「緊張している」と言葉にするとより緊張しそうですが、相手からするとあなたの本音が聞けて好印象を持ってもらえることもあると言われています。
嘘は良くないですが、緊張している時は本音として伝えてもいいと思います。
面接では会話のキャッチボールを大切に
面接で大切なのは面接官との対話です。
志望動機や自己PRが練習した通りすらすらと答えられたとしても、面接官との対話が成立しないとコミュニケーション能力がないと判断されてしまいます。
面接対策本に沿ったマニュアル回答はやめて、あなたの言葉で回答するようにしましょう。
また必ず言葉遣いに気をつけることも大切です。
敬語が苦手だと感じる場合は「です」「ます」で答えること。
そしていつもあなたが話すスピードよりも、ゆっくり落ち着いて話すようにするだけでも良い印象に繋がりますよ。
あと少し!面接終了後も気を抜かず退室を
面接が終わると緊張から解き放たれ、気が緩みがちですが会社から出るまでは油断せずに。
面接官に最後まで好印象を保ってもらうためにも、退室マナーもチェックしましょう。
退室マナーの基本は?
「これで終了です」と面接官に言われたら、「はい。本日はお忙しい中お時間をいただき、ありがとうございました」とお礼をします。
その後、椅子から立ち上がり荷物を持って、椅子の横で一礼し退室します。
退室後は緊張から解放されるので、色々とそわそわしてしまいがちですが、建物から出るまではスマートフォンを触ったり、飲食などはしないようにしましょう。
会社によっては面接後にテストや、社内見学への案内がある場合もあります。
この場合、控室などに通された時は軽くお水などを飲むのは問題ありません。ただスタッフが一緒にいる場合は断ってから飲むようにしましょう。
またお手洗いに行きたい場合は、スタッフに確認してから動くようにして下さい。
お手洗いに行く廊下で社内の雰囲気が見えたりすることもあるでしょう。通りがかりに雰囲気を感じるのは構いませんが、間違ってもじろじろ見たり、中に入るようなことはしないようにしましょう。
建物や正門を出てしまえば、上着を着たりスマートフォンの電源を入れてもOKです。
面接マナーに自信がない場合は?
細かく記載しましたが、面接の基本マナーをご紹介しました。
新卒採用面接の時にも同じような面接マナーを学んだと思いますが、念のため復習いただければと思います。
ただどうしても自信がない・・・という場合は転職エージェントで面接の練習をすることをおすすめします。
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