職場の女性のドンとも言われる「お局様、お局さん」
女性職場に必ず1人はいる、避けては通れない存在ですよね。
私が働いている職場にももちろんお局様と言う存在がいます。
仕事柄、今までに何人ものお局様と言われる人に出会ってきました。
例えばですが
- 気に入らない女性社員の挨拶は無視
- 業務のことで話しかけると、お気に入り社員以外は適当な対応
- わざと足をひっかけて、転ばそうとしてくる
- すれ違うたびに舌打ちや嫌味
お局様も人なので、言ったりやったりしてくることは多少違うかもしれません。
しかし同じようなことをされている人も多いのではないでしょうか。
そんなお局様への対処法が何かないかと悩んでいる方も多いと思うので、今回は実際に私も体験したお局様の嫌がらせとその対処法についてお伝えします。
職場でのお局様からパワハラ並みの嫌がらせを受けていても問題はなかなか解決しない
私も1年ほどお局様と言われる存在から嫌がらせを受けてきました。
ただその1年の間、誰もそのやっかいなお局様の嫌がらせから守ってくれえることはありませんでした。
その理由は簡単で、自分に矛先が向くと困るからです。
最初は同僚にお局様からの嫌がらせを相談しましたが、遠回しに
「かわいそうだけれど何もしてあげられない、巻き込まれたくない」
と言われ距離を置かれました。
その後、男性上司に相談しましたが
「私にも家庭があるので降格や左遷させられたら困る。悪いけど勝手に解決して」
と言われました。
お局様は人事権も持っていたので、いくら男性上司と言えどお局様が気に入らないと言えば別の部署や地方や海外に飛ばされるため相談すること自体もとても嫌がられました。
確かにこんな相談に乗って私の味方になっても何も得はないですものね。

ただこのように一人も味方にすらなってくれないという状況が、さらにお局様との問題が大きくなった要因の一つです。
お局様のする嫌がらせという名の完璧なパワハラ
お局様としては“ちょっと困らせてやろう”と思ったのかもしれませんが、時にそれはパワハラと指摘されても仕方のないものです。
あなたがお局様からされて“嫌だ・・・”と思ったことはパワハラかもしれません。
あなたが今、お局様からされていることはどうですか?
私が実際にされたことや、今までに相談を受けた時の例、裁判になった例を含めてパワハラをサラッとチェックしてみて下さい。
暴行や傷害に値するパワハラ
お局様は女性なので、殴ったり蹴ったりというような暴行、刃物などの凶器をもって脅してくるなどは少ないと考えられます。
しかしチェックリストのように、周りの人が見ていない状況であなたに怪我を負わせるようなことをしてくることはないでしょうか。

たまたま足が引っかかったと言う場合はパワハラには当たりませんが、これが毎回、毎日のように頻発して起こるのであれば要注意です。
- 毎回わざと足をひっかけて転ばせようとする
- 歩いているとわざと後ろから力いっぱい押して倒そうとしてくる
脅迫・名誉棄損・侮辱・ひどい暴言(精神的な嫌がらせ)パワハラ
お局様のような女性のパワハラで多いのは、精神的な嫌がらせと言う名の侮辱や暴言。
あなたの存在自体を否定するような発言や、能力を著しく過小評価した発言を毎日毎日浴びせるようにしているのだとすれば、それはパワハラの何物でもありません。
- そんな仕事で給料もらえると思ってんの?
- あなたは使えない、必要ない
- まだいたんだ、辞めたと思ってた
このような言葉を毎日のように言われているのであれば、パワハラと言えるでしょう。
隔離・仲間外れ・無視するパワハラ
職場からあなたをワザと孤立させるような状況を作るのもパワハラの一つです。
“出る杭は打たれる”と言う諺のように、周りからもあなたを孤立させることで自分より能力のある人間を叩き、お局様は自分の立場をより強いものにしようとしているのです。
- 会議に1人召集されない
- 他の人と同業務なのに1人だけ別室で作業をさせられる
- 職場の周りの人に話しかけても無視される
業務上明らかに不要なことの強制、仕事の妨害
業務上、明らかに「それって必要?」と言うような不要な作業を強制させ、あなたの仕事の妨害をしようとすることもパワハラの1つです。
知識や経験のひとつとして、時間のかかる作業をわざとさせて効率の良さを教えるとい場合もありますが、あなただけが毎回非効率な方法で仕事をすることを強いられているのであれば、明らかに妨害でしょう。
- PCで計算すればいいものをわざと手計算させる
- 印刷すればいいものを手書きさせる
- 必要もない資料を何千枚という紙媒体から探させる

私もパソコンで入力すればすぐ終わる100人分の宛名書きを、手で全て書くように言われたりしました…。
業務上の合理性なく、能力や経験とかけ離れた程度の低い仕事をさせる
能力や経験があるのにも関わらず、また周りは忙しく働いているのにもかかわらず、あなたにだけ程度の低い仕事をさせることがあれば、パワハラの可能性があるでしょう。
実際に、職場で存在を消されるように別室に連れて行かれ「1日ここで過ごして、定時になったら帰っていいから」と言われたり、部屋の隅で毎日シュレッダーをかけるだけの業務を指示されるなどという事例があるようです。
- 何もせずに1日座っておく
- 1日中、シュレッダーをする
私的なことに過度に立ち入ること
職種によっては休暇の場合、誰とどこに行くのか?ということを上司に報告したり、有給届に記載する必要があることもあるようです。
しかし、このような必要がない職場で過度にプライベートを追及される場合はパワハラに繋がる可能性があります。
基本的にあなたのプライベートをわざわざ上司に報告する必要はありません。
そのため聞かれたとしても、真面目に答える義務はあなたにはないので答えたくない場合は無視しても問題ないのです。
また机は会社の財産という考えから、あなたの机を他の社員が開けたとしても問題はないと言われています。
しかし、会社によってはその机の引き出し一つを個人所有物を管理する場所(お弁当や化粧道具、お財布など)として、認めていることもあると思います。
こういう場合、所有物の引き出しをあなたがいない時に開けているというのは少し問題があると言えます。
いくら机が会社の財産だと言っても、会社が私物を管理するために認めているのであれば、嫌がらせをすることを目的に勝手に机の引き出しを開き、私物類を盗み隠したり捨てたりする行為は大問題となるでしょう。
- 有給取って誰とどこに?宿泊先は?
- 有給を取っていない日に勝手に机やロッカーなどを開けられた
色々と私が受けたものや実際にパワハラとして裁判になったものなどを例で挙げてみましたが、該当するものはありませんでしたか。
お局様から受けるパワハラは周りからは気づきにくいものも…。
今回はお局様からの嫌がらせなので暴力などは少なそうですが、反対に精神的な嫌がらせや隔離・無視などは多くあてはまるのではないでしょうか。
女性の嫌がらせは陰湿で周りからみると分かりにくい、いわばグレーゾーンなものが多く見受けられます。
このような状況がもし一つでも当てはまり、何か月も続いているのなら、かなり精神的に追い込まれていると思います。
そのまま解決しないと最終的にあなたが体を壊しかねません。
なるべく早くそのお局様への対処法を見つけ、あなた自身を守ることを考えましょう。
お局様からのパワハラ並みの嫌がらせへ5つの対処法
お局様の悪口は言わない、同調もしない
毎日のように職場で嫌がらせを受けていると、ちょっと一人になった時や同僚と一緒になった時についつい文句や愚痴をこぼしたくなりますよね。
でも絶対に職場にいる間はお局様の悪口や愚痴は言わないようにしましょう。
例え職場で一人しかいない空間でボソッと言ったとしても、たまたま通りかかった社員に聞かれてしまうかもしれません。
また聞き手が仲良くしている同期であったとしても、なにかの拍子に「○○がお局様のことを○○って言ってたよ」なんてサラッと言われることだってあります。
お局様は職場に広く電波を張っているので職場ではどんなに愚痴を言いたくても我慢するのが鉄則です。
1番怖いのが飲み会です。
お酒が悪いのだとは思いますが、お酒の弱い友人などが
「そういえばあの時にさぁ、お局様のこと悪く言ってたよねー」
なんてお局様、本人がいる前で言われることだってあります。

本当にこの時は生きた心地がしなかったです。
また、他の誰かがお局様の悪口や愚痴を言っていても決して同調してはいけません。
何かの時にあなたが悪口を言っていたとか、あなたもお局様を嫌っていたとお局様の耳に入ってしまったら大変です。
特に計算高い女性の場合はここぞ!と言う時に、さらにあなたを陥れようと思っているので注意が必要です。
だからこそ職場関係の人にお局様の悪口や愚痴を言うのはやめましょう。
また職場の誰かの悪口などを言っている人とはなるべく関わらないのがベターです。
もしお局様からの嫌がらせからストレスが溜まってどうしても誰かに聞いてもらいたい時は、家族や別の会社に勤めているあなたの会社と関係のない人に聞いてもらってください。
何かで上記のようにあなたが悪口や愚痴を言っていたと誰かに告げ口されたとしても、悪口を言ったことを認めてはいけません。
お酒の席などであれば「誰か違う人と間違えてるよ、私はお局様のことを尊敬している」という会話で切り抜けましょう。
間違ってもお局様と張り合うようなことを考えず、少しずつお局様に歩み寄ることを考える方が結果的にあなたの働きやすい環境になります。
お局様からパワハラを受けていても、仕事にしっかり集中する
お局様と直接張り合うことは決しておすすめしませんが、常にお局様の顔色やご機嫌をうかがってビクビクとするのも良くありません。
あなたがもしお局様の前でビクビクしたり、ちょっとした嫌がらせで泣いたりしているのならお局様の思うツボです。
お局様としては“私が1番偉い、私が絶対”と思っているので、あなたがビクビクとすればするだけお局様はあなたに嫌がらせをして従順させようとしてくるでしょう。
私の経験上、お局様は何人か嫌がらせをするターゲットを決めており、その中でも精神的に弱そうな人間を選んで嫌がらせをヒートアップさせてきます。
反対に言えばある程度嫌がらせを受けても、仕事に集中してお局様と関わらない環境をを作ったり、お局様から何か言われても対応できないほど忙しいとなかなかお局様も嫌がらせが出来ないのです。
仕事に集中すると嫌がらせに反応する時間もないので、お局様もターゲットをあなたではなく、もっと嫌がらせに反応する人をターゲットに変えるのです。
そしてだんだんとお局様のターゲットからしっかりと外れてくるのです。
お局様の言うことは全て気分です
お局様というのは、その日の気分で嫌がらせをしたり嫌味を言ってみたりしています。
本当にあなたの仕事のミスや問題行動があったとするならば、お局様ではなくて直属の上司から注意をうけるはず。
そのため当たり屋のようなお局様からの嫌味や嫌がらせを、全部素直に受け止める必要なんて一つもありません。
1番良いのは聞き流してしまうこと。
心の中で
“はいはい、分かった分かった。可哀想な人”
“誰かに相手にしてほしいのかな?かまってちゃんなのね”
と言うように、誰からも相手にされないので私にかまってアピールしている残念な女性と言う風に理解してあげましょう。
あなたが一言一言に反応すればするだけ、お局様は喜んでしまいますので「今日も寂しいのね…」ぐらいの気持ちで決して反応しないようにしましょう。
お局様はいつも見ている。身なりやブランドに気を付ける
お局様は自分より目立つ人間を嫌います。
ヘアスタイル・メイク・ファッション・アクセサリー、また小物のブランドなど、お局様は見ていないようで必ずチェックをいれています。
特に現在40代後半以降の事務系の女性だと、ジェルネイル、マツエクなど今どきのおしゃれは気にいらないという人が多い傾向です。
特に老舗メーカーなどは古い考え方が染みついているので、社内規則に沿っていても注意してくるお局様も多いです。
たとえ薄いピンクのネイルだとしてもお局様から見ればネイルをしているだけでも派手と判断されることだってあります。
またハイブランドのバッグでの通勤や華美なアクセサリーを身に着けての出勤はなるべく控えるのが無難です。
誰が見ても分かるようなハイブランドのロゴが描かれたバッグや手帳などは、なんで私より給料低いのにそんなの持ってくるの?自慢?と思われます。
また華美なアクセサリーであれば“今日は彼氏とデート?オシャレばっかりで仕事しない子”と目をつけられる可能性が高いです。
こんなことが?
と、思うかもしれませんが、嫌がらせや嫌味を言われる引き金になることも多々あるのです。
お局様からのパワハラであまりにも許せない行動や発言はメモを
お局様の嫌がらせや悪口も、あまりにも度を越すものであればパワハラであり、職場内いじめです。
あなたが嫌がらせや悪口を受け続ける中で、許せない行動や発言が増えてきたら必ずメモを取っておくことが大切です。
メモの取り方としては
- 日時
- 場所
- 誰か近くにいたのならその人の名前(もし後々事実確認をした時に証言してくれそうな人)
- どのような状況
- 悪口を言われた内容や受けた嫌がらせ
このようなことをなるべく正確に記録しておくのがポイントです。
メールや紙媒体などでの嫌がらせの場合は、嫌かもしれませんが捨てずに必ず保管しておきましょう。

帰社後や休日などの時間外に個人的に電話が再三かかってきたり、LINEで悪口などを言われたりしても消去せず保管しておくと証拠の1つになります。
職場の環境にもよりますが悪口や嫌味を言われることが多いのであれば、職場で上記のようなメモを取るのは難しいですし、かと言って自宅に戻ってから思い出すのは嫌ですよね。
そういう場合、こっそりICレコーダーを職場に持っていき1日ポケットに入れて、録音しておくのもいいでしょう。
もしパワハラとして社内に報告することになった場合、実際の音声は有利な証拠になります。
ただこのICレコーダーを使っての報告等は最終手段です。
絶対に会社の人にばれないように使用しましょう。

会社によっては秘密保持契約書などでICレコーダーの持ち込みが禁止されている職場もあります。
ここまでする労力がもったいないと感じるのであれば、転職を考えるのも一つの方法です。
あなたを受け入れてくれる会社は今の会社だけではありません。
自分自身を守るためにも転職もあるということを考えておきましょう。
お局様からのパワハラ並みの嫌がらせから逃げることは恥ずべきことではない
今回はお局様の嫌がらせへの対処法を5つお伝えしてみました。
お伝えしたものの、実際そんな簡単に解決するものではないのがいじめや嫌がらせ。
あなたが一人で頑張っても限界があり、上司や会社もまともに対応してくれないことが多いのです。
状況をしっかりと把握し、あなたが今いる環境からもっと幸せになる方法を考えながらお局様と付き合いましょう。
私は上司に助けを求めましたが取り合ってもらえず、最終的にはICレコーダーで録音。
そして役員へ直接相談に行きました。
このあとすぐに事実確認がありましたが、実際に役員に相談してから対処されるまではまた数か月かかり…。
その間も悪口や嫌がらせは止まりませんでした。
なので私は役員へ相談する頃から退職も考え転職活動を同時に進めていました。
もし役員が対処できなかった場合、すぐに退職出来るようにするためです。
世の中には今働いている会社より素敵な会社がたくさんあります。
今の会社でわざわざ給料に見合わない嫌がらせや悪口を聞いてまで働くことなんてないのです。
あたながもっとあなたらしく、輝き続ける職場環境に出会うことが幸せになることだと思いませんか。
コメント