男性、女性関係なく社内で異常に厳しい先輩や上司がいることはありませんか?
- 「仕事が出来ないならこの部署にいらないわよ!」
- 「何度言ったらわかるの!」
- 「はぁ?あんたバカなんじゃない?」
- 「どうしてこんな簡単なことが出来ないの?」
このように部下を罵倒したり、失敗したことを異常に叱責したり、聞いている誰もが聞くに堪えられないような罵声を浴びせたり…。
部下を必要以上に精神的に追い詰める上司のことを「クラッシャー上司」と呼ぶことも。

女性の場合はクラッシャー上司と言うよりも、「お局様」と言われる人の中にこのように部下を精神的に追い詰める人がいます。
精神的に追い詰められた部下は経験も少なく、「自分が悪い」と思い詰めてしまい心を壊してしまう人もいます。
このように部下を壊しているクラッシャー上司の特徴についてお伝えしたいと思います。
クラッシャー上司の特徴とは?
仕事に厳しい上司の一部がクラッシャー上にになりやすいと言われていますが、実際にクラッシャー上司と言うのはどのような上司を指すのでしょうか。
クラッシャー上司の代表的な特徴をお伝えします。
クラッシャー上司はとにかく部下を壊してしまう人
クラッシャー上司とは、厳しい言動で部下を責めたて精神的に追い込むことで、休職や退職させ部下を壊すのが1番の特徴です。(=壊す:クラッシャー)
そして自分はその部下の手柄、成果を横取りして出世していく本当にズルい上司とも言えます。

「パワハラは許されないっていう時代に、こんな人すぐ辞めさせられちゃうんじゃない?」と思うかもしれませんが、現実はそう簡単にはいきません。
クラッシャー上司のもう1つの特徴として、クラッシャー上司はとても仕事が出来る人間で仕事の評価は会社からも高い人が多いということです。
そのため会社も必要な人間として黙認していることが多いのです。
またクラッシャー上司自体も、会社から必要とされているのを知って、部下をクラッシュすることを悪びれず行っていることがほとんどです。
それくらい自分を過信している人間だと言えます。
クラッシャー上司は自分が神!自分が正しいと思い込んでいる
クラッシャー上司の特徴として、自分が神のような存在だと思っている人がいます。
自分が神で、自分が言ったことが全部正しい、そう思っています。
だからこそ部下が失敗すると必要以上に責めるのは、自分が正しいと信じて疑わないからです。
そのため誰かに指摘されてもやり方を変えたり、考え方を変えることはまずありません。
例えばその上司だからこそ出来るような作業を、誰でも出来るようにマニュアル化しようと提案したとすれば
- 「こんな簡単なことマニュアルなんかなくても誰でも出来るでしょ」
- 「どうして教えなきゃいけないの?教えなくても出来て当たり前」
- 「こんなのにマニュアルがないと出来ないなんてバカなんじゃないの?」
などと、人格を否定することも悪びれることなく言います。
クラッシャー上司は部下の気持ちが理解できない
クラッシャー上司は部下の気持ちが全く理解できません。
これはクラッシャー上司がどれだけ難しい仕事も、自分の能力だけで解決してきた仕事が出来る人間だったからです。
そのため仕事の出来ない部下の気持ちは全く理解できないのです。
また仕事の指示をするにも部下の経験や能力に合わせるのではなく、自分の経験や能力に合わせ「これくらいは出来て当たり前」と言う基準で行います。
そのためクラッシャー上司のように仕事が出来ない部下であると、当然与えられた指示がクリアできず失敗やミスをしてしまうと言うことになるのです。
そしてそれに対して、またクラッシャー上司は説教をします。
この説教の仕方も異常なほど気が済むまで罵倒するのが特徴です。
相手がどれだけ心が折れようと関係なく、部下の精神的ダメージが限界にきても気付かないほど叩き潰すように怒り続けます。

私が見たクラッシャー上司は、部下の女性が涙を耐えている姿さえを罵倒し、女性が泣いたら泣いたで罵倒、そして彼女は過呼吸でその場に倒れこむほどになっても罵倒し続けていました…。
クラッシャー上司からすれば部下は単なるコマ、使い捨て
クラッシャー上司は、自分の部下を使い捨ての持ち駒だと考えています。
そのため部下の話をする時に「“私の”○○」というような持ち物のような言い方をすることが多いです。
また部下に対しては「みんな家族のような仲間だから」と洗脳させるようなことを言うこともあります。
ただしクラッシャー上司の「家族、仲間」というのは、気を使わないという意味。
自分の言うとおりに動かない部下や気にいらない部下には、言葉を選ばず叱責したり傷つけるような言葉をなりふり構わず言いまくります。
クラッシャー上司によくある行動パターンとは?
クラッシャー上司の行動には何パターンかあります。
もしあなたの上司がこれに一つでも当てはまるとすれば、クラッシャー上司の可能性があります。
ではチェックしてみましょう。
クラッシャー上司に多い恫喝・威嚇
クラッシャー上司によくある行動パターンで最も多いと言われているのが、言葉による恫喝や威嚇です。
- 「○○が出来るまで話しかけるな!」
- 「○○が出来ないなら二度と会社にくるな!」
- 「○○が出来なかったら会社を辞めてもらうからな!」
など、部下が失敗する前から不必要に不安をあおり、恐怖を与える言葉でプレッシャーをかけます。
その恐怖心から結果的に部下は失敗しやすくなり、
「どうしてこんなかんたんなことも出来ないの」
と言うような、心無い言葉を大声で怒鳴りつけます。
これに対して頭にくると言い返したくなりますが、クラッシャー上司より頭の回転が速い部下でない限り、太刀打できないでしょう。
なぜならクラッシャー上司はとても頭がよく、あなたを追い詰める方法はとても理論的です。
そのため怒られて感情的になっている部下のあなただと、よほど頭がキレる人間でないと言い返して勝つのは難しいと考えられます。
クラッシャー上司は、部下の能力を無視した不可能な指示する
部下の能力を無視した、レベルの高い仕事を指示することが当たり前です。
周りのだれが見ても達成不可能と思えるような仕事の指示や要求をして、達成できなければ説教が始まります。
部下の能力に見合った仕事や、少し部下が努力すれば達成可能な上のレベルの仕事を提案するなど「部下の能力を引き出そう、育てよう」という発想は全くありません。
最初から育てようと言う気は更々ないのがクラッシャー上司という存在なのです。
クラッシャー上司は頭は良いが教えるのが下手
クラッシャー上司はとても頭が良い人間が多く仕事はバリバリに出来るのですが、なぜか部下に仕事を教えるのが下手です。
クラッシャー上司は考えなくともクリア出来た仕事だったりすると余計に
“なぜ部下が出来ないのか”
が分からないのです。
そのため能力の低い部下に上手に説明して教えることが出来ないのです。
それだけ、仕事をするという意味では「出来る人間」なのですが、マネジメント能力という意味では、部下を理解できない、部下に仕事を教えることが出来ない”残念なマネージャ―”ということになります。
またこの部下を理解できない、部下に仕事を教えることが出来ないと言うのは能力的に不可能ということではなく、頭の中で「わざわざここまで丁寧に教えなくても良い」「出来ないなら辞めてもらえばいい」という考え方が問題なのです。
クラッシャー上司はこんなことで怒る?というほど沸点が低い
クラッシャー上司はすぐに怒ります。
ミスや失敗をして怒るのはもちろんですが、それ以外にも“え?なんで怒ってるの?”と言うような、どこが怒りの着火点なのか分からないような場合もあります。
ミスや失敗で怒られている時に黙っているだけなのに
「その態度はなに?無視するとか何様なの?」
と全く思ってもいないようなことでまた怒られ始めたり、厳しい口調に怯えていると
「そんなブリッ子するな!可愛くないから!」
と理不尽に怒られたりすることも。
そのため部下以外の社員もよーく見てみると飛び火しないように、クラッシャー上司とは距離を置いている人が多く、接する必要がある時も必要以上に丁寧に対応している人が多いと思います。
クラッシャー上司があなたの上司になった時の対処法は?
クラッシャー上司の特徴をお伝えしました。
もしかするとあなたの上司もクラッシャー上司の可能性があるという場合もあるのではないのでしょうか。
クラッシャー上司はパワハラなどで訴えるにも、会社への貢献度も高い人間が多く訴えたとしても会社があなたを守ってくれると言うのは考えにくいと言うのが現実的だと思います。
それなら心が病まないうちに、別の部署への異動を希望するか、転職して働きやすい職場で働くことを私はおすすめします。
クラッシャー上司は自分が悪いと思うことがなく、あなたが“いつかは上司も素敵な上司になってくれる、いつかは私のことを理解してくれるようになる”などと、信じてしても変わることは一生ありません。
だからこそもし、あなたがすでにクラッシャー上司の部下になっていると気付いたな早めに異動か転職することをおススメするのです。
異動や転職となると、また新しい職場で1からのスタートというストレスが伴いますが、今のクラッシャー上司から毎日受けているストレスより遥かに気が楽になると思います。
もしクラッシャー上司と仕事をするのが辛いと思っているのなら異動や転職を検討してみましょう。
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